祝い人助八
2024/08/21
山田洋次の初時代劇、藤沢周平「たそがれ清兵衛」をＢＳで見た、何回見てもいいです。タイトルは「たれがれ・・・」であるが、内容は殆ど「祝い人助八」である。上意討ちの決闘は「竹光始末」ではあるが。真田広之と宮沢りえの朋江がいい。「祝い人」とは「ほいと」のこと、つまり物乞いである。ラストシーンがいい。朋江が育てた子供が成人した岸惠子である。明治の世となり、清兵衛は戊辰戦争で戦死する。遠く鳥海山、広々として庄内平野の田の畦を人力車で去って行く岸惠子のうしろとナレーションが感動的である。今岸田総理が退陣し、総裁立候補がマスコミで独占。ＮＨＫが高校野球を中断して立候補の記者会見を放映した。とんでもない。政治資金裏金、統一協会問題なんて、飛んでいる。しかも全員鷹派で、自衛隊明記の憲法改正とか。庶民の目線で権力に立ち向かう藤沢周平の短編をみなさい。と言いたい。必ず驕れることは痛い目にあう、お天道様はみているぞ。
